アメリカ発の金融危機で、暮しはどうなる?

昨年サブプライムローン問題が発生し、欧米の金融機関が相当なダメージを受けているといわれていて、この秋には リーマンブラザーズ破産、世界最大の保険会社AIGにFRBが資金投入するという。そして ヨーロッパでも、イギリスなどEU内でも巨大銀行がデフォルトを起こす、というまでになっています。

しかも、アメリカ国民は 金融救済法案にやっとGOサインを出したばかり。 アメリカの金融不安がこの先どうなり日本はもとより世界全体を覆っているこの重い空気、「これから景気は、暮しはどうなるのか」といった不安の疑心暗鬼が いつ晴れるのでしょうか。

景気の先行きへの不安は ひたひたと感じます。 知人の会社が倒産したと聞き、たちまち現実味を帯びました。

もちろん 私達の明日の生活が 直ちに激変するわけではありません。 株価が3年前の水準に下がったと言っても3年前も今も 決して贅沢するわけではなくても、着実に自立して生活しているだけですから。 ただ なにが起こるのかわからない不安が 最も怖いのです。

どん底になってしまったら、もう失うものは何もなくて、希望を信じるしかないのですから、返って楽かもしれません。 しかし やはり そんな思いはしたくないし、大したものは何も持っていないのに、いまの生活を失いたくないと思うと、もろもろ不安になります。

どんな状況になっても 自立して暮らしていきたい。 こういう漠然とした社会不安の時こそ社会保障、セーフティーネットの真価が問われます。 「万が一の時も社会はあなたを見捨てない」という、メッセージが人人を絶望から救います。 

今 アメリカに対し、世界の各国がそのメッセージを発信しています。

歴史の経験と知恵を集め、世界各国の政府はアメリカ発の金融危機を回避するでしょう。

時間はかかります。私は 金融というマネーゲームのような世界でなく、アイデアを出して新しい物を作りだす実業の「ものつくり日本」で暮らしていきたいと思います。

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高齢者の住まいと有料老人ホーム

福島県いわき市の有料老人ホームが 無届けで、入居者を置き去りにするずさんな経営をしていたという ニュースがありました。要介護度3~5で、66歳から91歳の高齢者6人が、入居していたと言います。

 このニュースを聞いた時、ベビーホテルと言われる、無認可保育所で乳幼児が厳しい環境に置かれて、悲惨な事故などもあった事を 思いだしました。

 今 身寄りのない高齢者が同じような状況に置かれているのを感じます。自ら衣食住を賄うことが困難な高齢者を受け入れる場所に格差が如実に開いてきて、質が問題になっています。 

 有料老人ホーム、高齢者住宅、など さまざまな形を国は打ち出していますが、それらに入れない人は 結局 無認可でもとりあえず受け入れてくれる所に身を寄せざるを得ない現状があります。

 厚生労働省によると 全国に500近い無届け有料老人ホームがあると言います。

入居者に 食事の提供、介護の提供、掃除洗濯などの家事サービスを行なう施設は 有料老人ホームとして届け出ていないとしても、高齢者福祉の精神からかけ離れた運営が許されるものでは ありません。

 有料老人ホーム、介護ケア付き老人ホームなどの開設がここ数年相次ぎましたが、一方で、特養には入れず、かと言って独り暮らしはできない、行き場のない人が 無認可有料老人ホームに入居している現実を 見過ごすことはできません。

 少子高齢化が進む日本で、子供育てしにくい社会環境、安心して老いを生きられない現状を、本気で改善する政治を 望みます。

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副都心線開通

 6月14日から 副都心線が開通し、1週間経ちました。それまで 開通前の地下鉄の新駅を見て楽しんでいたので、副都心線の開通は 期待と同時に あの新駅が実際に使われてしまうのか、という残念な気持ちもありました。 「東京で作られる最後の地下鉄」だそうですが、 未開通の新駅は暗いトンネルの走って行ってフーッと浮かび上がる<BR>
光のステーションで 明るく輝き引き寄せられるものです。 しかもトンネルという平面を走っているのに 圧倒的に浮かび上がって感じられるものでした。 数週間、完成したてのピカピカの光のステーションと真っ暗な宇宙感覚を楽しんでいました。

 さて 渋谷まで11分(池袋から急行で)。 この触れ込みは 「順調に走行すれば」なのです。 まあ 初日の16日は いろいろありました。

 朝から タイムスケジュールは 大混乱。パンクチュアルで時間通りの日本の鉄道網のはずですが、メトロさん、もっと気合をいれて!と言いたくなる状況。一駅進んでは 「時間調節のため、しばらく停車します」。駅で停車ならまだいいですが、線路の途中で、「前の電車が駅に止まっていますので、一時停止します」などとやられると、窓外の景色もなく、地下鉄の不安感は急増します。 初日は 11分の予定を90分かかって、渋谷まで行きました。

 新駅が綺麗なのと、それでも山手線程混雑していないのが メリットですが、和光、志木方面の人々の利用が増えると、・・・たちまち込んできそうです。

 有楽町線は 和光市方面から永田町など都心にダイレクトに入れるのがメリットで利用者はかなり多く 朝夕は相当混みます。
 さらにまた 渋谷に一本で行けるとなって、新たな住人が和光市、埼玉方面に流入すると、有楽町と副都心線が合流する 小竹向原駅までの混雑は 大変なものになりそうです。『鉄道が敷かれ、周辺地域の人口が増えて、開発が進む』、という開発モデルの21世紀の最後の例になるのでしょうか。

 方向性としては 鉄道も道路ももういらない、それより道州制のような、現在よりはもう少し大きな地域社会の単位で、ある程度完結する共同体経営を考える方が 人の暮らし方に合っているように思います。 それが 結果的には 環境にやさしいのではないでしょうか。

 社会福祉や、高齢者医療など いろいろなものが地域単位で行われるようになっています。地域の自立性を高めることが必要です。 和光市や沿線の埼玉の住民が 東京の新宿3丁目、渋谷に結び付けられるのが、果たしてどうなのか? 副都心線は 最後の東京の地下鉄だと思いました。

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ネパールの政変

ネパールの議会が王政を廃止して、共和制に移行することを決定し、ネパール王は王宮から出た、とのニュースがありました。 

国内で大きな騒動や、衝突は報道されていないので、平穏に王が政権を明け渡し、議会の統率の下、国内治安も行政システムも平静を維持しているようです。

日本の「明治維新」に至る、江戸城無血明け渡しも こんな風だったのかしら、と想像します。

人心が自分の政権にないことを知り、次のやり方へ、政治権力が移転する際、市民を巻き込む流血の騒乱は 大変な社会的損失です。

政権譲渡を穏健に認めること、政治手法の変化を自ら知り、進退を決めることが、21世紀の政治システムには 必要な知性だと思います。 

そういう意味で 日本の政治も政権交代が必要で、ある思想の基に政治運営をしてきても、そこから人心が離れ、政治のほころびが目立ったら、また別の政治思想のもとに 違う方向から国を導くことが必要なのではないでしょうか。

「明治維新」の その後の展開はそのまま国内的に権力闘争がなかったわけでは ありません。ネパールからも 多くの留学生や、就労ビザの人が日本に来ています。遠い母国の状況に、国にいる家族、親戚、友人はどうしているか、気がかりも多いことと思います。

 平穏に政権譲渡を実行し、民主制の下にネパールの国作りが進むことを願います。

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9条世界会議が始まりました。

5月4日から 「9条世界会議」の全体会と音楽ライブが 幕張メッセで始まりました。

「世界は9条をえらび始めた。」世界中の5大陸の人々が 集まり、語り、歌い、戦争・暴力のない世界を、つくろう、そのために何が必要なのか、いま 私たちは 何ができるのかを語り合おう、という企画です。

ピースウオークで広島から歩きつないできた人たちも、みんな集まって隣の人と話してみよう、それだけでも いろんな人が様々な思いで、それでもこの地球上の人みんなで共に生きて行こうよ、という思いは一つで 集まっていることに 共感できるでしょう。

利害が対立し、紛争をゼロにすることはできないけれど、紛争解決の手段として、暴力を使うのは絶対間違っています。人類を廃絶しかねない核兵器は使うことはもちろん、持つことも、絶対いけません。 暴力によって人は動かせませんし、暴力によって地球の未来を作ることは できないのです。

 5月3日の開会前のレセプションに ボランティアとして参加してきました。平和を望む人々が世界中から集まってきました。 民族衣装にオリジナルなヘヤ―スタイルに 多彩な文化アイデンティティを表現しながら 見事に自然体。日舞、ラップ、和太鼓のリズムにスイングして、ゲストのスピーチにもハイテンションで盛り上がっていました。

 幕張メッセでは 多くのイベントが開かれ、賑わっています。そんな光景にも 日本に9条があってよかったなと実感するはずです。  

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それぞれの判断

ここ数日 それぞれの人からそれぞれの思想信条に則った画期的な判断が出されました。

どれも 本当に勇気ある判断であったと思います。 どちらの判断にも深く共感し、本当にうれしく思いました。

その判断とは ひとつは4月17日名古屋高等裁判所がだした、航空自衛隊のイラクでの空輸活動について、「憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」という判断です。

「人を殺傷し物を破壊する行為が現に行われている地域」は「戦闘地域」に該当する。

「輸送等の補給活動も戦闘行為の重要な要素」、そして航空自衛隊の多国籍軍の首都バクダッドへの空輸活動はそれに該当し、憲法9条に違反する活動を含んでいる。

明快で 説得的な判断です。 司法が法に則って下した判断を 何より、行政府は謙虚に受け止めて欲しいと思います。 首相が「傍論でしょう」ととぼけたり、航空幕僚長が「『そんなの関係ねえ』という状況」などというのは もってのほかです。 他者の意見に謙虚に耳を傾けられない人は、国会議員としても 行政官としても失格ではないかと思います。

もうひとつの画期的な判断は 長野県の善光寺が出した、聖火リレーの出発式会場辞退の判断です。仏教寺院として、チベット仏教への共感があること、チベット問題への中国政府の対応に問題提起をしたことは 信条に則った勇気ある意志表示だと思いました。

 それぞれの譲れない理念、信条に従い 謙虚に意志表示しても、大きな反響を呼びます。 しかし 権力や時流に流されず、己の信ずる正義を表明して行きたいな、と私自身強く思います。

 人を殺し合うことにどんな正義もない、と 思うのです。 主義主張は違っても 宇宙のたった一つの星、地球上から、人類の殺戮・戦争は絶滅したいと 願っています。

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国際福祉機器展 その2

2007年10月10日報告

行ってきました。「国際福祉機器展」  <その2>

東京ビッグサイトの国際展示場には 「東京にオリンピックを」と書かれた巨大な垂れ幕が下がっていました。周辺にオリンピックムードが漂っているわけでもなく、唐突な感じです。

東京は いろんな顔を持っていますが、やはり その本質は 政治・経済・文化の中心でして、いくら日本が狭いからと言って 何もかも東京が独占しなくてもいいので、もし、日本でオリンピックを開催するにしても 他の都市のほうがいいと思うのです。 

さて、国際福祉機器展は 大変賑わっていました。 さまざまなアイディアや、工夫の機器が展示され、少子高齢化社会という、日本の社会変化を目の当たりにして、変化に適応し、生き延びるべく様々な試みがなされ、当然ビジネスチャンス到来とばかりに 活況を呈しているのでした。

介護に関する人の動きでは フィリピンからの介護福祉士に準ずる人の受け入れが、予定されています。日本の国家資格を取ることを前提に受け入れるのですが、現状の介護福祉士のどの辺に位置づけるか、関係者の間で問題になっています。

準介護福祉士のような資格を設けるか、(準看護師のような感じですが、)別の外国人の受け入れ資格を設けるか? 研修生や実習生の在留資格の問題がクローズアップされ、改正の機運が高まっている今、介護関係の人材の受け入れシステムの構築も緊急の課題だと思います。これからも この分野の人の動きは 一層活発になって行くと思うので。

でも 多くの情報と人と物流が行きかって、交流の要衝となることこそ 日本の生きる道だ、と 賑わう国際福祉機器展で 改めて 思いました。

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介護保険の目指すもの

行ってきました。「2007年の国際福祉機器展」

東京ビッグサイトの国際展示場で開催される 国際福祉機器展は 年々盛んになってきています。いつもは 駅から会場まで長いコースを歩かなければならないのですが、今年は シャトルバスが 送迎してくれました。 やはり 歩行や移動が困難な方も 大勢行くのですから、やっと、という感じです。

会場内は バーゲンセールの竹下通りのような賑わい、混雑。福祉関係の学生さんも多く、若々しい賑わいがある。 こういう人たちが、介護の担い手になるのかな。 疑問を抱きながらも、今回の目当ての国際シンポジウムの開催されるレセプションホールへ 直行しました。

注目は 国際シンポジウム「創設から10年、ドイツの介護保険の現状」です。

ドイツ厚生省EU議長タスクホース全欧州保険政策企画部長のオルトウィン・シュルツさんが ドイツの介護保険制度を 制定の理念から、現状まで、介護保険の実効の評価検証を含めて講演してくれました。

実に 実のある、目から鱗のスピーチでした。

いま日本で、政治家や政府が議論しているのは 高齢者医療にお金がかかるから、医療と切り離して介護保険制度を作った。しかし 介護保険も 高齢者層の急増や、想定以上のサービス利用で、厳しくなっているから、利用者の負担金を上げようとか、利用を制限する方向での、要介護認定の変更などの話ばかり。

シュルツさんの話は 介護保険法の制定の理念から、語り起こします。それは 年金制度や、健康保険制度にも共通する理念なのですが、個人と「社会」という共同体との関係を どのようなものとして日本人は築くのか、という問題です。

単純化して考えると、国として統一した健康保険制度も持たないアメリカ型で行くのか。勝者は 温かいフロリダで、清潔で安全なエリアで、自らの資産で豊かな老後を送り、国としての年金制度や介護保険制度を持たないことを 日本国民は 選択するのか。

あるいは ドイツに代表される欧州型の社会保障の仕組みを持つのか。今回 シュルツさんの話で 明らかになった、ドイツ型の介護保険制度が 日本と大きく違う点も明らかになりました。ひとつは 理念として、欧州全体で「社会連帯」という意識を共有していること。「社会連帯」は 文字通り、「人々が、参加し助け合う」概念だといいます。 共同体に参加したものは 「助け合う」。 これは フランス革命以来の「自由・平等・博愛」の 「博愛」に 通じるものだといいます。 日本で 介護保険は「世代間連帯」と理解されますが、日本では ドイツで採用されたような、「子を持たない被保険者の負担金増額」のシステムは 導入されていません。 日本では あえて 「社会連帯」と言わなくても、漠然とした、共同体の連帯がある様ですが、アメリカ型に傾く政治家たちが 声高い現在、「社会連帯」とあえて自覚するしよう、と思うのでした。

それから ドイツの介護保険では 「介護保険給付は 長期介護の費用の一部を補うものとする」事が 成立時からの、基本原則として 理解されていたことです。

これは 特養など施設入所の措置制度から、「措置から契約へ」と介護サービスへの転換を進めてきた日本と 大きく異なる点です。日本人の高齢者の果たしてどれだけの人が、自分に必要な介護サービスを契約で購入しているのでしょうか?

日本の介護サービスは ケアマネージャーという、中間層の介入を受けて、ケアプランを作らなければ、利用できません。 ドイツには ケアマネというシステムはないとのことでした。 自分に必要な介護は 自分で考え、選択する。ですから、介護サービスの現物給付でもいいし、換算すると金額は 半額になるが、現金で受け取ってもいいという制度だということでした。

全部は 説明しきらないのですが、アメリカ型自由競争至上主義の社会保険の薄い社会やりきれない。「社会連帯」という理念を自覚的に持ちたい。 共同体支えあうけど、介護施設所属のケアマネに利用サービス内容まで決められるのは 不本意だな、と思ったのでした。もう少し 個人を尊重して、あるいは 金銭で受領する介護保険も考察する必要があるのでは、と考えさせられました。

帰り道は 駅までのプロムナードを 歩きました。 考えながら歩くには いい距離です。

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