邦楽の手事物はジャズのセッション様でした。
紀尾井小ホールで「富田清邦・地唄筝曲演奏会」を聞きました。
この演奏会の締めとなる 手事物の『根曳の松』は ジャズのセッションのような、即妙に呼応しあう三弦と箏の饗宴で、絶品でした。
富田清邦さんの三弦は 晴朗な屈託のない伸びやかな撥さばきで、音が 張っていました。 箏の米川文子さんは 自らの芸風を男藝といい、81歳にしてなお闘志満々で、三味線と掛け合い、呼応し合い、競い合って盛り上がって行くのでした。
それぞれの楽器がパートで個性を発揮し、他者と響きあう現代音楽のジャズセッションの醍醐味を 邦楽のしかも地唄箏曲の演奏会で 味わうことができました。
新鮮な驚きで、琴、三味線の魅力を 再発見した日でした。
和食や日本発のファッションが 見直される今日、この「手事物」と言われる、器楽演奏はもっと発信されて、幅広く外国の人たちに聞いてもらいたいと思いました。
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